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2004.07.05

少年時代の前科を暴くことは許されるのか?

 報道によると、1988年に東京都内で、女子高校生が監禁された後に殺害されてコンクリート詰めにされた事件で有罪判決を受けた男性が、知人男性を監禁し暴行したとして、警視庁に逮捕監禁致傷容疑で逮捕され、東京地検が起訴したという(共同通信の記事)。

 共同通信に限らず、私が見た報道では多くは逮捕・起訴された男性の氏名は匿名とされており(但し、産経新聞を情報源とするYahoo!ニュースは実名報道している)、マスコミが標榜している「実名報道原則」から見ると不思議な感じを受ける。
 この男性(今では被告人)について多くのメディアが匿名にしたのは、おそらく、この事件自体はほとんど報道価値(news value)のない事件だからだろう。

 では、どうしてマスコミはこの事件を取り上げたのだろうか。それは、冒頭にも紹介したように、この被告人となった男性が、かつて、いわゆる女子高生コンクリート詰め殺人事件と言われる事件に関与し、有罪判決を受けて、その刑を受けた者だからであろう。

 確かに、かつて、この事件がマスコミによって、センセーショナルな事件として、大々的に報道されたことは、今でも記憶に鮮明に残っているところである(この事件についての報道の問題を取り上げたものとして、おんな通信社著『女子高生コンクリート詰め殺人事件/彼女のくやしさがわかりますか?』社会評論社がある)。

 ただ、今回起訴された被告人は、かつての事件で有罪として、一定の年数の不定期刑の判決を受けた後、既に刑を受け終わっている。このように刑を受け終わった者について、その前科を明らかにすることは、その者の社会復帰の利益を侵害するものとして、原則として許されていない。

 このことは、ノンフィクション「逆転」事件に関する民事訴訟において、最高裁判所(1994年2月8日、第三小法廷)が次のように判断しているところから明らかである(民集48巻2号149頁)。

 「ある者が刑事事件につき被疑者とされ、さらには被告人として公訴を提起されて判決を受け、とりわけ有罪判決を受け、服役したという事実は、その者の名誉あるいは信用に直接にかかわる事項であるから、その者は、みだりに右の前科等にかかわる事実を公表されないことにつき、法的保護に値する利益を有するものというべきである」
 「そして、その者が有罪判決を受けた後あるいは服役を終えた後においては、一市民として社会に復帰することが期待されるのであるから、その者は、前科等にかかわる事実の公表によって、新しく形成している社会生活の平穏を害されその更生を妨げられない利益を有するというべきである。」

 もっとも、この判決は、

 「もっとも、ある者の前科等にかかわる事実は、他面、それが刑事事件ないし刑事裁判という社会一般の関心あるいは批判の対象となるべき事項にかかわるものであるから、事件それ自体を公表することに歴史的又は社会的な意義が認められるような場合には、事件の当事者についても、その実名を明らかにすることが許されないとはいえない。」

 とも述べているが、現時点において、この事件自体を公表することに歴史的又は社会的意義があるとは考えられない。

 ところで、少年法60条1項は、「少年のとき犯した罪により刑に処せられてその執行を受け終り、又は執行の免除を受けた者は、人の資格に関する法令の適用については、将来に向つて刑の言渡を受けなかつたものとみなす。」と規定している。少年時代に犯した事件で刑に処せられて、その刑を受け終わった者については、法律上は、その点はなかったようにしようとしている。これは、少年が少年時代に犯した事件が、更生する上で障害にならないようにしようという配慮を法律が行おうとしていることの現れである。

 上に引用した最高裁判決は成人を前提として論じているものであるが、この少年法60条1項の規定などがあることも考えると、少年時代に犯した事件については、より厚く保護される必要があると考えられる。

 そこで、今回の事件報道の話題に戻ると、そもそも、今回の事件については報道する必要はなかったし、報道するべきではなかったのではないか、と考えられるのである。

 つまり、今回の事件だけでは、およそ報道価値(news value)がないような事件については、たとえ少年時代の前科があるとしても、その前科を暴露することだけに意味があるような報道はすべきではないと考えるべきではないか。

 そうしないと、今回の報道は、「前科者がまた犯罪を犯した」という前科を有する者に対する偏見を助長させるだけであり、何ら市民にとってプラスの価値をもたらさないものになると考えられるのである。

 今回の報道の契機となったのは、警察か検察庁による情報提供だったかもしれない。しかし、仮にそうだったとしても、マスコミとしては、少年時代の既に刑を受け終わった前科を暴露しないように配慮すべきだったはずであり、それを怠って漫然と報道した姿勢には多いに問題があったと言わなければならない。

【today's back music】
 The Benoit/Freeman Project -The Benoit/Freeman Project 2
 ピアノ・キーボード奏者のデビット・ベノワと、ギタリストのラス・フリーマンとの競演の第2弾アルバムです。私は初めてこのプロジェクトを聴きましたが、夏にぴったりの清涼感があり、飽きないサウンドです。

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「少年事件」カテゴリの記事

Comments

事件自体への驚きもさることながら、産経新聞が実名報道したことには更に驚かされました。

確かにコンクリート詰め殺人事件のことを引き合いに出す必要は無かったと思いますが、それでも引き合いに出されたのは上映の是非が問題となった映画「コンクリート」にもみられるように未だに事件への関心が高く、加害者を許せないという感情が根強いからではないかと思われます。

しかし、凶悪事件は数多くあるのに、マスコミがセンセーショナルに取り上げただけで出所後も追及を受け続けるのは公平性から見てどうかという気がします。

Posted by: Piichan | 2004.07.05 at 02:53 AM

今日発売の週刊朝日がスクープとしてこの事件を取り上げていましたが、その原稿を入手して慌てて各社が記事にして公表したと思います。逮捕・起訴済みでも一向に記事にしないから週刊朝日に朝日新聞本紙の記者が情報提供したと思います。
産経のスタンスはいつもの通りですが、「犯罪者の人権に対する制限・剥奪は公共の福祉で認められている。報道にそういう権利をはっきり与えよ」と法改正を法務省・最高裁・最高検・日弁連、国会や世論に訴えるべきです。
前科者はまた犯罪を犯す危険性があるから合法的に排除して自殺に追い込めば良い。私もそういう考え方に頷きがちです。
「社会を明るくする運動」はいい加減に止めてはどうでしょうか、法務省殿。

Posted by: ボンド13 | 2004.07.05 at 09:17 AM

pitchan さん

 コメントありがとうございました。
 ただ、今回、漏れ伝わるところでは、マスコミの内部でも、これを記事にすることについては異論もあったようで、そんなことから、多くのメディアが匿名報道になったようです。
 確かに、この事件はメディアが興味本位で大きく報じたために「凶悪・重大事件」扱いとなったという点で、不公平だと思います。

Posted by: ビートニクス | 2004.07.05 at 11:20 AM

ボンド13さん

 コメントありがとうございました。

 「週刊朝日」のスクープの件は知りませんでした。ただ、今回の件は、警察か検察庁からの情報提供(リーク)がなければマスコミは知りようがなかったはずであり、警察や検察庁の方にも問題があるように思います。

 前科者が再犯を犯す可能性という場合に、その再犯の中身が問題で、窃盗や詐欺(無銭飲食)については、むしろ、社会が前科者を受け入れない日本の社会のあり方の問題であり、他人の生命・身体を侵害するような再犯はそんなに多くないはずです。

 重要なことは、一度犯罪を犯して罪を請け負えた者を社会が受け入れて共生するような社会を作ることではないでしょうか。その方がよっぽど「明るい社会」を作れるように思います。

Posted by: ビートニクス | 2004.07.05 at 11:25 AM

今回の事件が警察・検察からのリークだとすれば、
神戸事件の元加害少年の仮退院を公表したことと
合わせて考えると、犯罪歴のある人が住んでいる
ことを住民に知らせて警戒させる日本版「ミーガ
ン法」を実現させたい動きがあるのではないかと
つい考えてしまいます。

Posted by: Piichan | 2004.07.07 at 02:49 AM

pitchan さん

 コメントありがとうございます。

 スクープをしたと言われる「週刊朝日」7月16日号の記事(「スクープ/綾瀬・女子高生コンクリート詰め犯/15年後に監禁容疑などでまた逮捕」137頁以下)によると、警視庁は公式発表はしなかったようです。法務省が圧力をかけたという噂もあるが、法務省はそれを否定したという内容も記載されています。

 日本版「ミーガン法」については、そこまでの意図があるかどうかはともかく、いずれはこの種の施策の必要性が叫ばれるようになるかもしれません。

Posted by: ビートニクス | 2004.07.08 at 01:00 AM

ビートニクスさん、Piichanさん
コメント有難うございます。

今日発売の週刊文春が当然大々的に取り上げています。
コンクリート詰め殺人事件報道の元祖らしい切り口で。
「野獣に更生なし」と題して。お家芸ですし、その点は割り切るしかないですね。
もし報道されているように更生する気もなく自己中心的な人物ならば法定刑の範囲内で厳しい刑罰が下されると思います。

日本版「ミーガン法」ですが、必要になると思います。但し、被害者のケア、被疑者の刑事手続き改善(代用監獄廃止、取調べへの弁護人立会い、取調べ内容の録画など)、前科者の受け入れ体制整備と矯正教育の充実という条件付ですが・・・。
勿論、悪用して個人・関係者へ攻撃するなどの犯罪行為には刑法を持って厳しく対処すると周知徹底することは言うまでもありません。

Posted by: ボンド13 | 2004.07.08 at 08:09 AM

言い忘れていましたが、今回の第一報が
「~3日まで逮捕」若しくは「3日分かった」という慣用句を使っていますね。何を仕事しているのか、と言いたくなります。
警察・検察の捜査担当者が個人的にリーク(情報提供)して週刊朝日記者(朝日新聞本紙の記者が担当する記事も多い)が動き、
ゲラを見た各社記者が確認して記事にしたと言うのが真相でしょう。
前に書いたことをもう一度整理してみました。

ところで、この手の報道慣用句については批評が加えられているサイトがあります。こちらもご参照ください。
http://www.nanzo.net/chita/hodo/

Posted by: ボンド13 | 2004.07.08 at 09:53 AM

ボンド13 さん

 どうもコメントありがとうございました。
 「週刊文春」を読みましたが、かつて、実名報道したこともあって、鬼の首を取ったような報道ぶりにあきれてしまいました。被告人の肖像写真も掲載し(被害者の肖像写真も掲載していました)、見るに耐えない記事となっていました。

 「~が~までに分かった」というのは新聞等の常套句で、実に都合の良い表現ですね。この辺りは、辺境通信さんが以前に詳しく書いていましたね。
http://henkyonews.cocolog-nifty.com/articles/2004/06/post.html

Posted by: ビートニクス | 2004.07.08 at 04:21 PM

犯罪報道全般に言えることですが、少年時代の犯罪歴を報道する一方、ニュースソースの警察・検察は「警視庁竹の塚署」「東京地検」と報道されるだけで、警察・検察の担当者名を報道しないのは不公平ですね。

Posted by: Piichan | 2004.07.20 at 03:41 PM

Pitchan さん

 コメントありがとうございました。

 確かに、マスコミは、原則として実名報道をするにもかかわらず、取材源については曖昧な記載しかしないのは不公平であると思います。

 海外では、「○○警察署の●●広報課長は、次のように話した」という形で、ほとんどの場合に、誰が情報源かを明記することが多いですね。

 逆に言うと、日本では、「警視庁の調べによると」という程度の情報源の記載でも、一般読者は、その情報を信用してしまっていて疑問を感じていないということになりそうです。

 こういうと、記者の方は、情報源の名前を明らかにすると、信頼関係が壊れて、今後の取材に差し支えると反論するのかもしれません。
 しかし、情報源の名前を明らかにすることがまずい場合には、「警視庁に所属するある警察官は、匿名を条件に、次のように話した」とでも書けば良いのではないかと思います。

 いずれにしても、どんな場合でも情報源を曖昧にする日本のマスコミのあり方には問題があると思いますね。

Posted by: ビートニクス | 2004.07.21 at 02:05 AM

はじめまして。早速で恐縮ですが、

>今回の報道は、「前科者がまた犯罪を犯した」という前科を有する者に対する偏見を助長させるだけであり、何ら市民にとってプラスの価値をもたらさないものになると考えられるのである。

なぜ「偏見を助長させるだけ」なのでしょうか。
<どうせ前科者だから再犯するに決まっている>などと
主張するのは明らかに不適切だと思いますが、今回の
場合「前科のある人物が再び罪を犯した」ことは事実
なのですから、必ずしも「偏見を助長する」とは言えない
ように思いますが。

「受け入れない社会に責任がある」という考え方にも
一理あるとは思いますが、更生することにおいて最大の
責任があるのは加害者自身です。いかに厳しく辛い道程
であろうとも安易に回りに責任を転嫁するような姿勢は
おかしい。

人間の命を奪うという行為は「如何なる方法を以ってしても
絶対に原状回復が望めない」という意味において他の犯罪と
次元が違う。そのことを真剣に自覚していないからこそ
再犯という結果に陥るのではないでしょうか。

Posted by: DH | 2005.04.03 at 01:15 AM

DHさん
 はじめまして。多忙のためお返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。
 「前科のある人物が再び罪を犯した」ことは事実だから必ずしも「偏見を助長する」とは言えないとのご指摘ですが、そうであれば、そのような事実を報道することにどのような意味・価値があるとお考えでしょうか。私には、そのような事実を社会に報道する意味はないと思いますので、「偏見を助長する」だけではないかと結論付けました。
 更生について最大の責任があるのは加害者自身であることについてはその通りだと思いますが、周りに責任を転嫁しているとは思いません。
 今回の事件は人の命を奪った殺人事件ではないので、必ずしてもご指摘は当てはまらないのではないかと考えられます。
 以上、簡単ですが、コメントさせていただきます。今後とも宜しくお願いします。

Posted by: ビートニクス | 2005.04.07 at 12:07 AM

 はじめまして。
 
 私は新聞記者ですが、今回の事件については報道すべきだった、そう思います。
 たしかに報道の意味や価値について疑問を持たれているのは理解できます。マスコミによる事件加害者・被害者への取材はひどいものも多いですし、ご指摘のとおり、今回の記事が結果的に罪を償った方への偏見を助長するものになりかねないことも否定できません。
 しかし今回の事件を「報道すること」が「社会的コンセンサスを得ている」のは事実です。推測で恐縮ですがあなたのような意見は少数派でしょう。
 もちろん、そのような多数世論・あるいはそれを煽るようなメディアに疑問を呈することには、自戒も込めて賛成します。しかし、ここで強調したいのは「なぜ自分の意見は少数派なんだろう?」と振り返る視点が、失礼ながら弁護士の方には欠けていると考えざるを得ない点です。こちらに批判ばかりして、自分たちが批判されていることに対してはなにも答えてないのでは・・と。
 国民は現行法の「加害者に厚い人権」に疑問を持っています。刑法がもともとそのような原則なので仕方がないのも事実です。が、原則論を振りかざすだけでは市民は納得しません。「どうこの世論を納得させられるか」と弁護士の立場から答えていただきたいです。
 報道する意義ですが、難しい問題ですね。社会的関心が高いのは事実ですし・・。「報道する意味がなく、偏見を助長するから報道すべきでない」という論には「社会的関心が高く、現行法がいかに加害者更正に無力であるか、わかりやすい例でもあり、報道する意味はある。そして、けっしておもしろ半分に報道しているわけでも世論を煽っているわけでもなく、偏見を助長するつもりもない」と答えるしかありませんね結果的に偏見助長につながるという意見はもっともですが、それを突き詰めると事件報道そのものが成立しません。
 究極的には価値観の問題ですし、相容れない部分でしょうが。
 最後に、「罪を刑という形で償った」ならばすべてがクリアされる、という考え方には賛同しません。特に殺人のケースでは、服役後も一生、彼には「責任」があると思います。それが「再犯時に報道される責任」であるかはわかりませんが、無批判に犯罪者を擁護しているような姿勢には賛同しません。

Posted by: カブレラ | 2005.04.11 at 05:54 AM

カブレラさん
 コメントありがとうございました。
 立場の違い、意見の違いがあることは仕方がないことであり、このような厳しい意見を述べていただいたことを歓迎いたします。
 ただ、私は、少数派であっても、今回のような主張は言い続けたいと思います。
 弁護士云々とありましたが、私の主張は、むしろ「一市民の主張」のつもりです。私は、特に犯罪報道をそれほど見たり読みたいとは思いませんし、社会的関心が高いとも思いません。それはマスコミが報道して、いわば煽っている結果ではないかと思っています。犯罪報道を全て匿名報道にしてベタ記事にしても、市民はそんなに困らないのではないかと思います。
 いずれにしても、いろんな意見を交わせるところにブログの良い面もあると思いますので、今後とも宜しくお願いします。

Posted by: ビートニクス | 2005.04.12 at 08:22 AM

こちらこそ、ありがとうございます。

えっと、報道については、実名という点を指摘されてたのを見逃してました。確かにすべてを実名報道するのは疑問に思われるかもしれませんね。自分の考えを書きます。
刑法は懲役という、人身の自由を奪う、非常に厳しい刑罰です。しかし、ある程度は、社会的制裁を受けることも必要なんじゃないかと思います。犯罪者という目で見られることにより、再就職等が厳しい、という反論はあると思いますが、厳しくて当たり前だと思います。生まれや性差、ゲイといった、自分ではどうすることもできないことで差別されることは許してはいけません。しかし犯罪者は、自分が行った行動が社会からどのように思われているのか、改めて知るいい機会になるでしょう。繰り返しですが、殺人をして数年服役すればすべてクリアという考えは甘い。社会として「人を殺した者は殺されてもやむを得ない」という、あくまでも理念だけは忘れるべきでないと思います。
ただ、そうした差別を、許される差別と許されない差別に分けるのは実際上困難であるし、マスコミにはとりあえず報道してしまえという姿勢があることは否定できません。加害者を一人の人間として見ているかとはっきり問われると、何も言えません。そこに大きな疑問を持たれているのでしょうか。
でも売れることとモラルのバランスが難しいですよね。自分としては「社会的関心が高い」=「売れる」ですから。一紙だけが実名報道をやめても他社が書くようなら誰も読んでくれません、こういう事情というか、ジレンマもあるのです。

Posted by: カブレラ | 2005.04.14 at 04:09 AM

カブレラさん
 ご意見ありがとうございました。犯罪を犯した者がある程度の社会的制裁を受けるのは当然とのご意見ですが、全国紙や全国放送のテレビ等で報道されてしまうと、「過度の」社会的制裁になるのではないかという点に疑問を感じます。
 また、これからは、「うちは実名報道をやめました」(さらに言えば「うちは犯罪報道はやめました」)ということを売りにするマスコミがあっても良いと思います。実名報道でなければ本当に売れなくなるのかどうか、是非、試してもらいたいと思います。

Posted by: ビートニクス | 2005.04.15 at 02:15 AM

何度もすみません。
マスコミの責任は大きいので、自省しつつ仕事を進めていきます。

井田良先生は「日本の治安が良いのは社会的制裁が厳しいことが抑止力になっている部分もある」と書いています。

もちろんそれを口実にして人権侵害が行われるのは許されませんが、加害者の人権が強調されると納得できない人が多いのが現状ですね。被害者救済をもっと厚くすればだいぶ緩和されると思いますが。

失礼しました。

Posted by: カブレラ | 2005.04.16 at 12:24 AM

御返答いただいて恐縮です。

「刑期を終えたから罪を償った」というのは法的にはその通りなのでしょう。でもこの被告が本当に「償った」のであれば再犯などしなかったのではありませんか。

>今回の事件は人の命を奪った殺人事件ではないので、必ずしてもご指摘は当てはまらないのではないかと考えられます。

小生の言う「殺人」とはコンクリート詰事件のことです。公判、服役を経て命を奪うことの重大さ、集団で人を傷つけ果ては死に至らしめることの非道さが本当に解っていたのであれば今回のような事態にならなかったのではないか、という意味です。

Posted by: DH | 2005.04.16 at 05:34 PM

カブレラさん
 コメントありがとうございました。
 加害者への社会的制裁の問題と被害者の救済とは別の次元の問題であると思います。また、犯罪報道は、多くの場合に、犯罪被害者をも実名報道することによって、傷つける結果にもなっているということを忘れないでいただきたいと思います。

Posted by: ビートニクス | 2005.04.19 at 01:46 AM

DHさん
 コメントありがとうございます。
 過去の過ちを「償った」ら、再犯を犯さないかというと、そんなに単純ではないと思います。「再犯」の捉え方にもよると思いますが、2度殺人を犯すのはもってのほかとしても、過去に殺人を犯して社会復帰した人が、交通事故を起こして人を死なせるというような過失による「再犯」もありうると思います。
 犯罪がどのようにして起こるのかを科学的に検証しなければ、過去の過ちを「償った」人の再犯の可能性という問題は解明できないように思います。
 また、人間は過ちを繰り返すことがある不完全な存在だと思います。
 自分は絶対に過ちを犯さないと断言できる人が果たしてどれだけいるか、また、それが果たして実行できるかどうか。
 まず、人間は弱い存在であることに立脚して考えることが必要であるように思います。

Posted by: ビートニクス | 2005.04.19 at 01:51 AM

>人間は過ちを繰り返すことがある不完全な存在だと思います。・・・・・・
 まず、人間は弱い存在であることに立脚して考えることが必要であるように思います

その通りだと思います。ただ、問題は過ちを繰り返した場合その結果を引き受けるのは裁判官でも保護観察官でも弁護人でもなく、犯罪被害者であるということです。

被疑者・被告人・受刑者の権利擁護に関しては十分とは言えないまでもそれなりに取り組まれているようですが、被害者の人権確立の方は全くお寒い状況であると言わざるを得ないですね。

Posted by: DH | 2005.04.21 at 11:54 PM

DHさん
 コメントありがとうございました。
 被害者の権利の確立に力を入れてこなかったのはマスコミも同様だと思います。真剣に考えているのであれば、まず、被害者の氏名や住所や顔写真等を掲載することをやめることが先決ではないでしょうか。

Posted by: ビートニクス | 2005.04.24 at 11:29 PM

マスコミに問題が多々あるというのはその通りですが、例えば日弁連にしても犯罪被害者の人権擁護に真剣に取り組みだしたのはそれほど昔のことではないでしょう。

ちょっとキツイ言い方かも知れませんが「まず隗より始めよ」だと思います。

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