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May 2012

2012.05.29

名張事件第七次再審請求の異議差戻審不当決定に対して私たちは何をなすべきなのか

 1961年3月28日に発生したいわゆる名張毒ぶどう酒事件について、奥西勝死刑囚による第7次再審請求について、2005年4月5日、名古屋高裁(第1刑事部、小出錞一裁判長)は再審開始を決定したが、検察官が異議を申し立て、2006年12月26日に、名古屋高裁(第2刑事部、門野博裁判長)が再審開始決定を取り消す決定を下した。これに対し、弁護人が、2007年1月4日、最高裁に特別抗告したところ、最高裁第三小法廷は、2010年4月5日付決定で、犯行に用いられた毒物に関し「科学的知見に基づき検討したとはいえず、推論過程に誤りがある疑いがある。事実解明されていない」と指摘し、再審開始決定を取り消した名古屋高裁決定を審理不尽として破棄し、名古屋高裁に差し戻した。その後、名古屋高裁で毒物に関する検察官と弁護人双方の鑑定が実施され、その結果が注目されていた。

 2012年5月25日、名古屋高裁(第2刑事部、下山保男裁判長)は、「毒物は(元被告が自白した)ニッカリンTではない」とした弁護団の新証拠に証拠価値はない。元被告の自白は、供述経過や関係証拠から、十分信用できる。元被告を犯人とした確定判決の事実認定に合理的な疑いを生じる余地はない。」として、検察側の異議申立てを認めて、再び、再審開始の取り消しを決定した。

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